鈴:このヒマチー美味しいね。
炭:ノルウェーのお隣のスウェーデンから来たヒマチーやって。
本日9月12日付のドイツWELT紙にて、現在ノルウェーのワンちゃんの間で謎の病気が流行っているという記事が紹介されましたのでかいつまんで紹介しておきます。
病状は嘔吐に血便を伴う激しい下痢で、原因や出どころは分かっていません。ノルウェーには約56万頭の犬さんが住んでいるらしいですが、記事が書かれた時点では100匹ほどの感染が確認されています。非常に進行が早い病気で健康なワンちゃんでも感染後24時間以内に死に至ることもあります。適切な処置が早ければ必ずしも死に至るわけではありませんが、すでに25匹のワンちゃんが亡くなっています。
ノルウェーのクロフタ在住のボラちゃんは夜激しい下痢を起こし、翌朝グッタリとして散歩に行きたがらないので飼い主さんが抱き上げたところ嘔吐。飼い主さんが同日すぐに動物病院へ連れて行ったところ、すでに同じ症状の患者ワンさんが来院していて他の部屋で隔離されていました。ボラちゃんは6つのお薬を処方され、一晩隔離状態で過ごした後回復に向かいましたが、獣医さんによるともしボラちゃんが病院に来るのが数時間遅れていたら助からなかったかもしれないそうです。なので病状が出たらなるべく早く病院へ行って正しい処置をしてもらいことが大事なようです。
なんせ原因や出所が分からないため、予防対策としては他の犬さんとの接触を避けるしかなく、現在ノルウェーではワンちゃん関係のイベントが中止されたり、散歩の際にはリードを短く持ってあるくようにと案内が出されています。
解剖の際に二種類のバクテリア(プロビデンシア・アルカリファシエンスとクロストリジウム・パーフリンゲンス)が発見されたものの、専門家の話では犬さんたちにとっては下痢はよくあることでバクテリア系の病気は普通それほど大きな問題ではないはず。
それゆえに同じ地域でこれだけ短期間に犬さんたちが死に至るのは普通ではなく謎は深まるばかり。
動物医療関係者には8月1日以降に起こった全ての犬の下痢、嘔吐、もしくは酷い症状を報告するよう要請されており、これにより原因が究明されることが期待されています。
炭鈴:ノルウェーの犬さん達、どうぞお気をつけて&お大事に!!